日南・串間に立地する企業を紹介する連載企画「お仕事調査隊」。本日ご紹介するのは、宮崎県内で知らない人はいないと言っても過言ではない「あの焼肉のタレ」の製造や、日南市民の台所「スーパーとむら」を運営している企業です。そう!皆さんの食卓を彩る、株式会社戸村精肉本店へ取材に行ってきました。株式会社戸村フーズや株式会社戸村牧場と同じ「戸村グループ」の企業です。2021年3月に九州各県でスーパーマーケットを展開する「株式会社マルミヤストア」(本社:大分県)の完全子会社になりました。元社長が日南市に約8億円の寄付をされたことでも話題になりましたね!今回は戸村グループ事務長の土屋将志さん、株式会社戸村精肉本店に所属し、スーパーとむら星倉店の惣菜部門長を務める年見口裕司さんに、戸村精肉本店のことや入社のきっかけ、やりがいなどをお伺いしてきました!みんな大好きスーパーとむらのチキンヒーロー!1、戸村精肉本店ってどんな会社?今回ご紹介する株式会社戸村精肉本店ですが、大きく3つの事業部に分かれて仕事に取り組んでいます。皆さんが日々足を運ぶ「スーパーとむら」の運営を担当する「スーパー事業部」。スーパーで販売する肉や魚、野菜を加工する「工場部」。そして日南市堀川にある「堀川レストラン とむら」を運営する「レストラン部」です。それぞれの事業部で役割分担をしながら、多くの方に愛される製品を販売されています。そんな戸村精肉本店では、どのような人が働いているのでしょうか?事務長の土屋さんに、戸村精肉本店で働く人の特徴をお伺いしました!土屋さん:戸村精肉本店を主とする戸村グループでは現在、約200名の方が働いています。年代は10代から70代まで幅広く、男女比率はほぼ半々ですね。特徴としては正社員とパート・アルバイトの比率がほぼ同程度で、どちらも100名程度ずつ働いています!一般的にスーパーを運営する会社では、正社員1名に対してパート・アルバイトが5名程度であることが一般的です。正社員が20名いれば、パート・アルバイトが100名いる計算ですね。戸村精肉本店は正社員の割合が多いことが特徴であると言えます。2、組織の若返り化を目指すもう一つの特徴として、仕事を始めてから長い期間勤務されている方が多いことが挙げられます。従業員の中で一番人数の多い年代層は50代。それだけ働く環境が良いということが言えるのではないでしょうか。 一方で土屋さんは「組織の若返りを進める必要がある」とおっしゃっていました。実際に日南市・串間市内の高校生を例年、新卒で採用しています。2022年は日南振徳高校から1名と日南学園から2名が正社員として入社。2023年は振徳高校から3名、串間市の福島高校から1名が入社する予定です。土屋さんは「長く勤務していただくための働きやすい環境づくりと並行して、新卒採用にもっと力を入れて、組織としての体制を強化していきたい」と話します。入社後の研修制度が整っているため、入社にあたって特別な資格や専門的な知識は不要です。少しでも興味ある方はぜひ、記事の末尾に記載した連絡先まで問い合わせください!土屋さんは「今後は大学生の新卒採用にも取り組む可能性がある」ともおっしゃっていました。親会社となったマルミヤストアと合同で入社式を開催するなど、新しい動きが起きようとしていると感じます。3、みんなの食卓を支えるスーパーとむらでの仕事そんな戸村精肉本店で実際に勤務されている年見口さんにお話をお伺いすることができました!年見口さんは戸村精肉本店で一番若い部門長として活躍されています。スーパーとむら 星倉店 惣菜部門長 年見口(としみぐち)裕司さんまずは、戸村精肉本店に勤務することになったきっかけを教えていただきました!年見口さん:私は日南学園に通っていたのですが、当時は卒業後に自衛隊に入隊したいと考えていました。一方で、将来的には日南市内で暮らしたい気持ちも強かったため「地元で就職した方がいいかなぁ」と考え始めました。そんな時、先輩からの紹介があったことに加え、幼い頃から身近な存在だったこともあり、戸村精肉本店で働くことを決めました!日南市で生まれ育った方であれば、焼き肉のタレやチキンヒーローなど「戸村の味で育ったよ!」という方がたくさんいらっしゃるはず。戸村精肉本店はそれだけ地域の方が身近に感じている企業ということですね。入社してからは現在の役職である部門長を目標に仕事に励んできたそうです。年見口さん:入社時から出世したいという欲はありました。笑先輩にも恵まれて、入社して7年目には副部門長、8年目には星倉店の惣菜部門長になることができました!(取材時、年見口さんは入社10年目) 後ほど聞いたところ、部門長という役職は10年以上勤務された方が務めることが多いそうです。年見口さんが通常より2年以上も早く惣菜部門長になったのは、日々の努力の成果なのだと思います。すごい!!そんな年見口さんが勤務する惣菜部は、どのような仕事を担当しているのでしょうか。年見口さん:惣菜部はその名の通り、スーパーとむらの惣菜コーナーに並ぶおかずやお弁当をつくる部門です。スーパーとむらではたくさんのお惣菜を手づくりしていますが、1番のおすすめはやはりチキンヒーローですね!午前中は惣菜作りや陳列をこなし、午後に翌日分の仕込みを行う。そんな流れが基本です。とはいえ、一つの仕事だけに取り組む時間があるわけではありません。惣菜作りや陳列、お客様の対応、仕込みと、いくつかの仕事を同時並行で進めます。4、働く人が描く未来入社時の目標を達成した年見口さん。現在の目標はどこにあるのか聞いてみました! 年見口さん:堂々と宣言するのは恥ずかしいですが、星倉店の店長を目指したいと思っています!戸村精肉本店はお肉屋さんから始まっているからか、現在店長として勤務されている方はお肉を扱う精肉部門を経験された方が多いです。惣菜部門から店長になった方は現時点でいません。なので、惣菜部門出身で初となる店長就任を目指して頑張ります!!スーパーとむら初の偉業を目指す年見口さん。そんな年見口さんが働いていて感じる楽しさややりがいについても教えていただきました!年見口さん:一番はお客さまからいただく「美味しい!」という声ですね!その他にも魅せ方にこだわった商品の陳列を褒めていただいた時は嬉しいですし、常連さんから声をかけてもらえることもやりがいに繋がっています!5、さいごに組織として新しいチャレンジに取り組む戸村精肉本店。そんな社風が、史上初の店長就任を目指すんだ!という意欲を持った社員さんを生み出す要因なのかもしれません。前述した通り、従業員を絶賛募集中です!人と接することが好きな方、できる・できないは問わず料理が好きな方は、ぜひ戸村精肉店に連絡してみてください!年見口さんは「仕事は黙々と集中して取り組み、休憩時はワイワイと賑わう、そんな職場です!」とおっしゃっていました。 今回ご対応いただきました事務長の土屋さん、スーパーとむら星倉店惣菜部門長の年見口さん、ありがとうございました。より一層戸村グループを身近に感じることができました!