こんにちは、きょーちゃんです。ヤッチャ!の本気で遊ぶ記事。今月は僕が担当です。僕たちが日南を楽しんでいることを、記事にして発信している本企画。何を書こうか考えた時に、ふと思いました。「日南を一番楽しんでいる人」って誰だろう。思い浮かんだのが、「津の峯に仙人がいる」という話でした。ぜひ一度、お話を聞いてみたい!「津の峯に登れば会えるのではないか」と思い立ち、その日から津の峯に通う日々が始まりました。気軽に絶景を楽しめる、津の峯津の峯は油津港の近くにある小山です。標高は88.8m。初心者でも気軽に登ることができる登山スポットです。登山口から10分ほどで到達する頂上からは、日南市内を一望できます。海から街まで、360°のパノラマが広がります。程よい疲労感が心地良い。津の峯の「仙人」に会いたくてこの津の峯ですが、関連する非常に有名な方がいらっしゃいますよね。私もお名前は存じ上げないものの、「津の峯の仙人」と呼ばれ、毎日のように津の峯に登っているとか。その回数、通算してなんと4万回以上(!?)と噂の、あの方です。実際、津の峯に登ってみると、標高がそう高くない山とはいえ急な箇所もあり、30歳の私も息が切れます。これを4万回も!どのような動機があるのか、とっても気になります。津の峯の頂上にいたら会えるんじゃないかと思い、何度も津の峯に登ってみました。絶景の中、ひたすら仙人を待ちますが、現れず。来る日も来る日も遭遇することができません。体調の問題で登頂できない理由があるなど、何かよからぬことが起きているのでは?不安が脳裏をよぎります。そんなある日、知人づたいで仙人の電話番号をゲットすることができました。早速、連絡を取ります。「話を聞いてみたい」と伝えると、「うちに来て!」と言っていただき、仙人宅にお伺いすることになりました。仙人宅に訪問!気になること全部聞いてみた仙人の名前は渡辺栄造さん。津の峯から数分の場所にお住まいでした。訪ねると、「家の中に入ってきてー!」ということで、中で話を聞くことに。 きょーちゃん:初めまして!ヤッチャのきょーちゃんです。今日はよろしくお願いします!仙人:うちに来てもらってごめんね!本当は津の峯の頂上で話をしたかったんだけど、今は登頂を休止中でね。 きょーちゃん:そうだったんですね!それは頂上で会えないはず…。直接連絡をとってよかったです。仙人:2019年7月7日に津の峯を登った時、腰に激痛が走った。その後も辛かったけど記録があるから登り続けていて、2021年10月18日に登ったのを最後に、これ以上この状態で登るのはよくないなと思い、整骨院に通い始めたのよ。 21年6ヶ月と11日連続で登頂して、合計回数は42,207回になるね。 きょーちゃん:21年…!42,207回…!! 出てくる数字が壮大すぎる。噂は本当だったんですね!仙人:計算してみたら、富士山で換算したら916回分。エベレストで換算したら391回分になるね。きょーちゃん:(登頂回数や数字が全部正確に出てきてすごい)※電卓で計算してみたら合ってました きょーちゃん:そもそも、津の峯に登ろうと思ったきっかけを教えてください。仙人:1995年5月6日に津の峯ではない別の山を登った時に息が乱れて、このままの体力じゃ60才で死んでしまうんじゃないかと思った。当時は48歳。それで、体づくりをしようと思って津の峯を登り始めた。きょーちゃん:まさかその時には、4万回も続くと思ってなかったと思います。なぜ続けられたんですか?仙人:毎日登って、登頂回数を数えていた。千回になった時に知人から「1万回を目指して達成できなかった人がいる。渡辺さんも1万回を目指してみたら?」という話をされて、目指すようになったね。きょーちゃん:(実際に達成できるのは凄すぎる) きょーちゃん:家族に止められたりしたことはないんですか?仙人家族も一緒に登っていたし、止められたことはないね。家族の数も合わせると通算で59,870回登ってるね。子どもは今は県外に出ているけど、帰省した時は登りに行ってるよ。きょーちゃん:ご家族合計も1万回を超えている…!ぶっちゃけ、やめたいと思ったことはないんですか?仙人:ないね! 台風の日も風が収まる時間に登っていたし、旅行に行くにも記録を続けるために絶対1泊2日までしか行かなかった。きょーちゃん:(一貫している…) きょーちゃん:津の峯の色んな季節や時間を見てきたと思うんですが、津の峯を登るのにズバリおすすめの時期や時間はありますか?仙人:5,6月がいいね!特に雨上がりの朝は一番いい。緑が茂っていて、そこに残っている雨が反射して綺麗。雨が降って次の日が晴れだと、登るのが楽しみになるね。きょーちゃん:まさに今!僕も雨上がりを狙って行ってみます! 仙人:10月あたりもいい時期だよ。夏場は蚊が大量発生するから注意ね。1日で100匹以上倒したりするよ。きょーちゃん:蚊100匹!殺虫スプレー必須ですね! きょーちゃん:日南を一番楽しんでいる人じゃないかとインタビューをしているんですが、仙人は人生を楽しむコツってなんだと思いますか?仙人:コツというか、子どもが成人するまでは頑張ろうっていうのがずっとあったかな。楽しかったことといえば、なんでも家族と一緒にできたことかもしれないね。津の峯も一緒に登れたし、食事や筍掘り、旅行と、家族と過ごせたことが幸せだったね。自分の趣味と家族との時間を大切にすることだね。 きょーちゃん:津の峯の連続登頂も、家族があったからこそ達成できたことなのですね…![ きょーちゃん:最後に、ズバリ仙人にとって津の峯とはどういう場所ですか?仙人:私の郷土そのもの、ですね。きょーちゃん:(かっこいい…) ありがとうございました!僕ももっと日南市を知って楽しもうと思います!一番楽しんでいる人かもしれない!と考えて取材を仙人に申し込みましたが、「楽しむ」ということをわざわざ考えることもせず、そこには積み重ねた充実の日々があり、まさに仙人でした。津の峯を登るのを諦めたわけではなく、今はあくまで「休止中」と話す仙人。毎日整骨院に通っているのも、また津の峯に登るためだそうです。「また絶対に登るから」「次登るのが楽しみ!」という仙人。実は取材が終わってからも、津の峯に関する情報を何度も電話で伝えていただきました。季節によって咲く花が違うこと。遭遇する動物のこと。虹が見える奇跡みたいな日があったこと。「地方は何にもない」っていう人もいるけれど、一つの場所をこんなにも楽しむことができて、愛することができると、仙人が教えてくれた気がします。まだまだ僕らも日南のことをほんの少ししか知らないなと改めて思いました。もっともっと日南を知って遊んでいきたい!さあ、津の峯を登りに行きましょうか!今は、仙人がオススメするベストシーズンです。記事を読んでいただいている方と、頂上で遭遇できる日を楽しみにしています!