日南・串間の企業を紹介する連載企画「お仕事調査隊」。今回は黒瀬水産株式会社(以下、黒瀬水産)を紹介します。黒瀬水産はどんな会社?皆さんは串間市のご当地グルメ「ぶりプリ丼ぶり」をご存知ですか?黒瀬水産は、ぶりプリ丼ぶりに使用されている串間市の特産品「黒瀬ぶり」の養殖や加工をしている会社です。東京都港区に本社を持つ日本の大手水産・食品会社、日本水産株式会社の出資を受け、2004年に設立されました。飼育や給餌の方法を追求し、AIや最先端の設備を使って魚の個体を管理するのは「海洋部」の仕事。受精から養殖、加工までを緻密に計算し、黒瀬ぶりを養殖します。黒瀬水産では、ぶりを「モジャコ」と呼ばれる稚魚の時期と、遊泳力のついた1〜2年目の時期とで、別々の場所で飼育します。生育段階によって必要な栄養素を計算し、適した飼料を配合します。潜水士は毎日いけすに潜り、欠かさず魚の健康チェック。給餌のプロが魚の遊泳状況を見ながら給餌しています。「食品部」は、早朝に水揚げした魚を1尾ずつ計量し、外観をチェックします。担当者の厳しいチェックをクリアした個体のみ、梱包され各地へ出荷されます。なほさん:現在は海外への輸出にも力を入れており、世界からも注目をされている会社です。黒瀬水産ではどんな人が働いているの?従業員の平均年齢は36歳。毎年10名前後の新卒社員が入社しています。実際に黒瀬水産で働く、松尾さんと守田さんにお話をお伺いすることができました。福島高校を卒業し、食品部で働く松尾 早紀(まつお さき)さん。串間が好きで、高校卒業後も実家から通勤できる黒瀬水産を選んだのだそうです。松尾さん:元々は事務職でしたが、魚の梱包などをおこなう食品部に異動しました。機械で魚を三枚におろしたり、真空パックに梱包する工程を担当しています。店頭に自社商品が並んでいるのを見たり、食べた人から「おいしかった」と感想をいただけることがやりがいです!また、海洋部で働く守田 航士郎(もりた こうしろう)さんは、福岡県内の水産高校に在学していた時、黒瀬水産の取り組みに興味を持って会社を訪問。スケールの大きさや漁場の広さ、活気がある現場を見て、「ここで働きたい」と思うようになりました。守田さん:現在はいけすの管理や設備の点検などを担当しています。魚の状態を確認するため、毎日海に潜ります。体力が必要な仕事ですが、従業員がお互いを信頼し、連携して作業を進める過程にやりがいを感じます。海に潜るには潜水士の免許が必要です。海洋部の仕事には、潜水士の他にも船舶免許やリフト、玉掛けなど様々な資格が必要です。持てる資格は全部取得しようと思っています!黒瀬水産では、入社してから船舶免許や潜水士などの国家資格を取得できる環境があります。意欲がある人のチャレンジを応援する風土で、スキルアップすることができる職場です。水産業に興味がある方は要注目!業務部の河野智明さんは「入社してからでも資格が取得できますし、研修も充実しています。先輩から学ぶこともたくさんありますので、向上心があってチャレンジを続けられる人に来ていただきたいです」と仰っていました。串間市のご当地グルメ「ぶりプリ丼ぶり」は、商品が開発された2013年からずっと、変わらずに高い評価と人気を得ています。いつでも新鮮な黒瀬ぶりを食べることができるのは、黒瀬水産が年間を通して黒瀬ぶり安定供給してくれているからです。黒瀬ぶりの養殖技術はもちろん、水産業に興味がある方はぜひ黒瀬水産さんにご連絡を! 黒瀬水産株式会社住所:宮崎県串間市西浜2丁目15−4TEL:0987−72−7700会社設立:2004年1月会社HPはコチラから