こんにちは、ライターの中村です。日南・串間の企業を紹介する連載企画「お仕事調査隊」。今回は「株式会社ニチワ」(以下、ニチワ)を紹介します。日南市・上方に構える大きな工場で、自動車の部品を製作するニチワ。約50年もの年月を重ねる、歴史ある企業です。ニチワは一体どのような会社で、どのような仕事を行っているのでしょうか。取材してきました。私自身、数年前に見学させていただいたことのある企業でしたが、取材は今回が初体験。すごく緊張しながら赴きました。そんな私を温かく迎えてくださったのが、管理部の﨑田さんをはじめ、総務係の大笑事さんや新人社員の皆さん。様々なお話をお聞きしましたので、ご紹介します。日南市内でも数少ないものづくりの企業ニチワは1962年に大阪府東大阪市で創業。1973年に誘致企業として日南に進出しました。自動車の部品を作っている会社です。近年は経済産業省から「地域未来牽引企業」、宮崎県から「奨学金返還支援企業」の認定を受けるなど、地域経済を牽引する企業として期待されています。主力製品の1つは溶接ナット。溶接ナットは、自動車のボディなど薄い板金を重ね合わせる際に使用するものです。溶接ナットが全製品の5割を占めます。残りの半数は、エンジンやブレーキ、シートベルトの部品など。自動車に使用する精密な金属小物部品を広く製造しています。その数はなんと約300種類にもなるのだそうです。このように自動車部品の製作を仕事としているニチワですが、日南市内にものづくりの会社は多くありません。「日南市内でものづくりの仕事がしたい!」と考えている方にぴったりの職場だと思います。一丸となって取り組む安心安全な職場づくりニチワの業務は大きく「製造」「間接」の2つに分かれています。「製造」はものをつくる部署です。担当する作業により、さらに3つの部署に分かれています。 「鍛造」という金属に熱を加えず常温のまま圧力を加え、金属を変形させながら成形を行う作業、「タップ」というネジを切る作業、「切削」という素材から製品を削り取る作業があります。「間接」には、総務や人事、経理などの管理部門を担当する部署をはじめ、新製品の企画・開発、製造した商品の営業、原料の発注、製品の品質検査などの部署があります。その中でも、製造、すなわち工場での仕事は「危険と隣合わせ」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。自分もその1人です。その点で、ニチワは従業員が安全に仕事に取り組むため、様々な工夫を行っています。実際に工場を見学してみると、安全を啓発するポスターがたくさん掲示してある場所がありました。ポスターは30年以上にわたり、それぞれの部署が独自に作成しています。アニメのキャラクターが登場していたり、目につきやすい工夫がされていました。従業員自らが啓蒙ポスターを作ることで、おのずと安全に対する意識が向上するのだと言います。結果として、ニチワでは2020年までの13年間、350万時間にわたり無事故という記録を達成しています。安心して働くことができる、安全な工場だという証拠ですね。お洒落な作業服で仕事もウキウキ 従業員の方からお話を伺う際、皆さんの作業服が色鮮やかでお洒落だなと感じました。以前、ニチワの企業見学に赴いた時は、白い作業服で統一されていたような。なぜ色鮮やかな服を着ているのでしょうか。管理部の﨑田さんから、その理由をお聞きすることが出来ました。 﨑田さん: ニチワの従業員は自宅から作業服を着て出勤しています。出勤時や退勤時には、特徴的な白い作業服がどうしても社外で目立ってしまっていました。 そこで、ユニクロと作業服のタイアップをしている企業が増えていることに着目し、ニチワでも作業服をカジュアルなものに変更しました。安全な作業環境づくりに取り組んでいることも含めて、従業員の皆さんをとても大事にされている会社なのだろうと感じます。日南市が好きな方、大歓迎!最後に﨑田さんから、高校生に向けたメッセージをいただきました。崎田さん:地元が好きで「日南市を盛り上げたい」という気持ちがある人なら誰でも大歓迎です。高い技術や難しい知識は、入社後に学ぶことができるので必要ありません。「一生懸命働きたい」という気持ちがある方と一緒に働きたいです! [/say]日南市が大好きな方や、ものづくりの仕事に就きたい方にはとってもお勧めな職場です。興味のある人には工場見学をご案内できます。興味のある方は、ぜひ連絡をしてみてください!株式会社ニチワ本社・工場 : 〒889-3151 宮崎県日南市上方1765番地連絡先:0987-27-1311会社HPはコチラから